今日から3日間の日程で平成20年度の決算特別委員会が開催されています。


4年間の任期で2回担当することになっています。2回というのは、一般会計・特別会計と企業会計の2組に分かれて審査を行うことになっていて、私は今年、企業会計を担当します。そして来年に一般・特別会計を担当することになっています。
企業会計を行っているのは、上水道、下水道と交通局(市営バス事業)です。市民から見ると上水道と下水道の会計が別々になっているのがわかりにくいかもしれませんが、
【上水道】 川→処理場→各家庭  水を川から引いて綺麗にして各家庭に送る
【下水道】 各家庭→処理場→川  各家庭からの排水を綺麗にして川へ戻す 
と実は明確に役割が違っています。だからこそ会計が分かれています。
と言っても仕事として重なる部分もあるので重複する部分については共同で業務を行うこともあります。(料金徴収がその代表例)
審査で一番、議論が激しかったのは、雨水と汚水の碑世負担についてでした。
尼崎市は市域の1/3がゼロメートル地帯ということもあって、水害対策のため下水道を早急に
整備しなければならなかったこともあって合流式(家庭からの汚れた水:汚水と自然の雨:雨水を同じ下水道管で処理する方式)をとっています。
それに対する方式が分離式で、雨水と汚水を別々に処理を行う方法です。
どちらがいいかと言えば、分離式の方が環境面や費用負担の明確化などの面でメリットがあります。しかし、管を別々に引かなければならないこと(コスト大)がデメリットです。
合流式の欠点として、処理できる水量が一定量を超えると、水があふれるのを防ぐため、処理せずに川や海に放流してしまうということが挙げられます。
つまり、家庭からの排水が浄化処理されずに放流されると言うことを意味しています。
最近厳しくなってきている環境に対する配慮については問題があります。
(ただ、今のところ環境基準はクリアしていますがそのうち難しくなるかも・・・)
話を戻しますが、
今年度、下水道事業が黒字なので、市の負担金を減らすということになっていました。一方、一般の利用者への還元はないのかという質問がでましたが、明確な答弁はありませんでした。
一方、近年、増加している「ゲリラ豪雨」という短時間に非常に多い降雨があったときの排水が追いつかないと言うことが発生しないためにポンプの処理能力を向上させたりすることが必要となります。
これは、雨水対策のため、尼崎市が費用を負担することが筋だと考えられますが、現在のルールでは、利用者(一般市民・下水道の利用者)の負担金で整備を行うということになっています。
本来雨水で負担するべきものを汚水の利用者で負担することについては、少しおかしい気がします。
このような質疑があり、平成20年度の決算は認定をされました。

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