今日は第2回尼崎市都市計画審議会が開会されました。

今回の審議内容は、
<諮問>
■阪神間都市計画区域区分の変更(兵庫県決定)について
■阪神間都市計画用途地域の変更(兵庫県決定)について
<議案>
■阪神間都市計画地区計画の変更(尼崎市決定)、戸ノ内町北地区東ノ町・西ノ町地区計画について
<事前説明>
■阪神間都市計画地区計画の決定(尼崎市決定)、武庫之荘5町目地区地区計画について
<報告事項>
■「尼崎市建築基準法第51条ただし書きの許可に係る同条のその他政令で定める処理施設に関する取扱基準について」の一部改正について
の5件でした。
まず、<諮問>の
■阪神間都市計画区域区分の変更(兵庫県決定)について
■阪神間都市計画用途地域の変更(兵庫県決定)について
は、尼崎の南東部の東海岸町の先を埋め立て(フェニックス事業と言います)を行っており、
この埋め立てた土地を正式に「土地として認定する」作業と「名称の設定」がこの諮問事項です。
東海岸町の一部と新しい土地の名称を設定し、新しく「船出(ふなで)」という町名が設定されました。
そして、用途地域を工業専用地域とすることになりました。
前回の審議会で、
この南東部の交通渋滞についてなんらかの対策が必要であるとの委員意見があったことを踏まえ、
新しく土地が生まれ、企業立地を行うことになれば、交通渋滞がより深刻になるのでは?
という至極当然の質問がありました。
その答弁はきわめて抽象的な答弁に終始しているため、多くの委員から質問が相次ぎました。
結論的には尼崎単独でできることとできないことがあるので、
・兵庫県と尼崎市の協議会で強く地元の課題解消に向け指摘を受けているとの意見を伝えること。
・次回(おそらく7月)の都市計画審議会までに具体的な数値を上げた資料で説明をすることを付帯意見としてつけました。
どう考えても、現在かなり渋滞しているのに、新しい施設ができてさらに渋滞が予見できるのに具体的にどういう方法でどれだけの数、課題を解消するのかというシミュレーションをしていないと言うことは、問題を解決する気がないと受け取られても仕方ないと感じます。。。
次に、<議案>■阪神間都市計画地区計画の変更(尼崎市決定)、戸ノ内町北地区東ノ町・西ノ町地区計画について
は、尼崎市の北東部に位置する戸ノ内地域で策定されていた地区計画の範囲を拡大するということが審議内容でした。
特に問題もないようでしたので異議なく承認されました。
次の<事前説明>■阪神間都市計画地区計画の決定(尼崎市決定)、武庫之荘5丁目地区地区計画について
は、阪急武庫之荘駅北側にある武庫之荘5丁目を中心とした地区のまちづくり協議会が主体となり良好な地域環境を守るために地区計画を策定するための手続きが取られるとのことでの説明でした。
この地区計画策定の途中で駆け込みでこの計画に抵触するワンルームマンションが建設許可を得て建設がされることになり、個人の財産権と地域計画との合意を取ることの難しさが指摘されました。
計画策定段階でも一定規制が取れるような仕組みが必要ではないかとの意見もありましたが、現実的に難しいと感じました。
最後に、<報告事項>
■「尼崎市建築基準法第51条ただし書きの許可に係る同条のその他政令で定める処理施設に関する取扱基準について」の一部改正について
は、前回の都市計画審議会で内容は報告があったのですが、アスベスト処理施設をもし尼崎市内に建設する際には市域の南東部とするということであったのですが、
本市は、
・アスベスト被害に対して関心が非常に高い
・アスベストは飛散しやすいので居住地域からできるだけ離すことが必要
との観点から他都市よりも一歩進んだ施策が必要との判断から、当局に対してもう一度再考することを審議会として求めていました。
その再考の報告として、将来的にアスベスト処理施設を建設することができるのは、東海岸町と新しく設定された船出の2つの町に限るということになりました。
なかなか市民のみなさんには見えないことではありますが、歴史を踏まえながら将来を見通し判断しているということがわかる事案だと思います。
以上で今日の都市計画審議会は終了しました。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事